CO2排出量が大きい産業用の高温熱分野では、技術面や経済面の理由から、多くが石炭や石油を利用されています。これらの分野において、天然ガスや、将来的にはカーボンニュートラルメタンを活用することにより確実なCO2排出削減、カーボンニュートラル化の実現に貢献することができると考えています。
■ 日本の産業用・民生用分野における年間CO2排出量・主な用途
出典:経産省 基本政策分科会及び水素・燃料電池戦略協議会資料元に作成
■ 各燃料燃焼時におけるCO2、NOx、SOxの排出量比率(石炭を100)
■ 都市ガス性質
カーボンニュートラル実現に向けては、再生可能エネルギーの最大活用に加え、電力システムの強化を踏まえた対応が欠かせません。一方で、今後の人口減少局面においては、社会コスト低減やエネルギーレジリエンス担保のために、既存インフラを活用する視点も必要です。
再生可能エネルギーや水素活用したメタネーション技術が実用化すれば、既存の都市ガスインフラを有効活用しながら、熱需要のカーボンニュートラル化を面的かつ効率的に進めることができると考えています。
出典:大阪ガス株式会社